奈良県吉野山の桜はご神木として崇拝され、平安時代から植え続けられてきました。
山の中には桜が多く集まっているところがいくつかあり、それぞれが一目千本と呼ばれます。
山の下から順に下千本・中千本・上千本・奥千本と呼ばれ、約3万本あると言われています。
日本一の桜の名所として知られる吉野山のお花見の見頃やおすすめコース、車で行くにはどうしたらよいかをお伝えします。
吉野山の花見の見頃はいつ?
吉野山には山の下から上まで桜があるので、結構長い期間お花見が楽しめます。
桜の見頃はその年の気温によっても変わりますが、それぞれのエリアごとにおおよそ次のように見込んでください。
・中千本エリア: 4月8日~12日
・上千本エリア: 4月10日~15日
・奥千本エリア: 4月15日~20日
なお、吉野山の桜は白山桜(シロヤマザクラ)という品種の本数が多いですが、他にしだれ桜や八重桜なども植えられています。
しだれ桜は開花の時期が早く3月末~4月初旬には見頃を迎えます。一方、八重桜は遅咲きで山桜が散った後に見頃となります。
吉野山の花見のコースおすすめは?
吉野山では、花見の季節になると近鉄吉野駅から如意輪寺を経由し中千本公園まで奈良交通の臨時バス(料金360円)が運行されます。
このバスを利用すれば、中千本エリアからゆっくり下りながら花見を楽しめますのでおすすめです。
ルートで示すと次のようになります。
さらに、高いところの桜を観賞するには、竹林院前から奥千本口まで吉野大峯ケーブルバス(料金400円)が便利です。
奥千本や上千本から下りながら桜を楽しみたい人におすすめです。
吉野山の花見でおすすめの見所を書いておきますので、寄ってみてください。
・中千本エリア: 世界遺産吉水神社から観る「一目千本」の桜
・上千本エリア: 花矢倉展望台周辺から観る桜
・奥千本エリア: 西行庵周辺の桜
なお、吉野山では竹林院・如意輪寺の庭園を除き、ほとんどの桜スポットが入場無料です!
吉野山の花見に車で行くには?
吉野山では花見の時期には歩行者天国(9時~19時)などの交通規制が周辺道路で実施されます。
このため、マイカーで吉野山に来られる場合は、近鉄吉野神宮駅近くの駐車場(駐車料金1,500円)に車を止め、シャトルバスで中千本公園へ行き、周辺を散策することをおすすめします。
なお、平日であれば、吉野山東側を通る観光車道を通って上千本や奥千本に直接車で行く事が出来ます。
ただし、見頃の時期ですとかなりの渋滞になる場合がありますので、混み合う時間帯(10時~16時)頃を避けられたほうが無難です。
まとめ
吉野山で桜をゆっくりと楽しむためには、朝早く混雑する前に山頂付近まで登り下りてくるのがよいと思います。
忘れてはいけないのは、1日山で過ごすのにお弁当がいるかどうかですね。
山に登るのに極力荷物を減らしたいと考えるのが当然の思いです。
でも、その心配は不要です。
吉野山にはいくつかの飲食店と簡単な食事ができる店が多数あります。
疲れたら早めに一休みするようにしてください。