日本三大祭の一つである祇園祭が一か月の間開催される京都を夫婦で訪れるなら、いつ行けばよいか気になりますよね。
せっかくなら祇園祭のハイライトを楽しみたいものです。
京都の祇園祭の見所、有料観覧席と交通規制の状況について紹介します。
京都の祇園祭の見所は?
祇園祭は1か月の間開催され、いろいろな行事が日々行われます。
そのうち祭りのハイライトと言えるのは宵山と山鉾巡行です。
宵山とは山鉾巡行の前夜祭のことで、前祭宵山と後祭宵山があります。
両方とも山鉾巡行の3日前から始まり、山鉾が建ち並びます。
夜には山鉾ごとに形・大きさ・デザインなどにこだわりのある提灯に火が灯り祇園囃子が奏でられるので、一気にお祭りムードに包まれます。
なお、露店が出る7月15日、16日のうち16日の宵山には混雑もピークとなりますので、はぐれたりしないよう気をつけてください。
また、宵山の最後に各山鉾町で行われる「締め」の中で特に感動的なのは、函谷鉾で行われる提灯落としです。
お囃子の後に、提灯の灯りを消し「ドーン」という音とともに提灯をいっきに落とすものです。
なかなな圧巻の光景ですよ。
一方、ユネスコの無形文化遺産にも認定されている山鉾巡行は、7月17日の前祭と7月25日の後祭に行われます。
前祭では23基の山鉾、後祭では10基の山鉾が都大路を巡行します。
少なくとも1泊はしてこの両方を楽しんでみてください。
なお、2泊以上宿泊するつもりなら、山鉾巡行が最後の日となるように予定を組めば宵々山や宵々々山も楽しめますよ。
日程 7/14~16
場所 八坂神社 鉾町
・後祭宵山
日程 7/21~23
場所 後祭鉾町
山鉾巡行で最も目を引く見所は、辻回しと呼ばれる交差点での鉾の方向転換です。
この辻回しは曲がり角で行われますから、事前にコースを確認して曲がり角で見学するようにしましょう。
京都の祇園祭での有料観覧席は?
祇園祭はすごく混雑するので、山鉾巡行をゆっくり見るには有料の観覧席がおすすめです。
前祭巡行と後祭巡行の観覧席は、それぞれ6月7日と14日からインターネットなどで販売が開始されますので、事前に予約しておくと良いでしょう。
料金は3,180円で、有料観覧席の設置場所と巡行の見学時間は次の通りです。
・観覧席の設置場所
御池通の寺町通から新町通の間
・巡行先頭の通過時間
寺町通で10時20分頃、新町通で11時25分頃
巡行の先頭から最後尾まで見学すると約1時間30分かかります。
後祭
・観覧席の設置場所
御池通の寺町通から河原町通の間(京都市役所前)
・巡行先頭の通過時間
10時頃
後祭巡行は花傘巡行まで見学して約1時間です。
- 観覧席利用にあたっての注意事項
・雨天決行
・日傘禁止
・禁煙
・暑いので熱中症予防のため適宜水分補給すること。
・有料観覧席には巡行先頭通過時間の30分前には到着しておくこと。
混雑で席までたどり着けないこともあります。
京都の祇園祭での交通規制は?
祇園祭では、鉾建てが始まる6月10日から後祭巡行が終る25日まで交通規制が実施されます。詳細は京都府警HPを参照してください。
祇園祭を見に来られるなら、できるだけ公共交通機関を利用することをおすすめします。
特に、前祭の宵々山(15日)と宵山(16日)には、歩行者天国が18時から23時まで、烏丸通の御池と高辻間及び四条通の東大路と堀川間を中心に市内中心部で設けられますので、この期間は車で来るのは止めたほうがよいでしょう。
なお、後祭宵山では歩行者天国や露店の出店はありません。
まとめ
祇園祭は1か月にわたって行われるお祭りですので、興味のあるイベントは見逃さないように十分チェックして楽しんできてください。
祇園祭の宵山と山鉾巡行の期間は特に混雑しますが、有名なだけあって見応えは十分です。
人混みの中でもスムーズに移動できるように、お祭り見学の前に祇園祭総合案内所で「山鉾配置地図」をもらっておいたほうがよいでしょう。
なお、後祭では露店などがなく山鉾の数も少ないので人出も前祭よりは少なくなりますが、山鉾をゆっくり鑑賞するにはよい環境です。
人混みで疲れてしまってよく祇園祭を楽しめなかった経験のある人やじっくり祇園祭を楽しみたい人などには、後祭がおすすめです。